雨の都ダウンプールと、銀白の決意
旅の途中、私は雨に煙る都――ダウンプールへ辿り着いた。
この地では、長い窓の建物があちらこちらに立ち並ぶ。
尋ねると人々はやわらかに微笑んで言った。
「雨模様を眺めるために、長い窓をつくったのですよ」と。
その窓を流れゆく雨筋は、まるで心の襞をなぞるようで、
かつてこの都に響いたあの“音色の少年”もまた、 窓辺で雨を愉しんだという。
雨音と共に過ごしたのは、芝生の広場に面したカフェ《ボンド》。
細長い窓が並ぶこの場所で、私は稀少な珈琲――コピ・ルアクを口にしながら、 音楽家ドレイン・リップルの詩篇『ある雨の日の出来事』を開いた。
それは、喜びにも悲しみにもなり得る出来事。
「たとえ、それが自分にとって悲しみであろうと、喜びだったとしても──」
その一節に、はっと息を呑んだ。
何かが胸の奥で閃いたように、私は本を閉じ、カフェの扉を押し開ける。
どしゃ降りのなか、見えない空を見上げて、ただひとつの想いを抱いた。
“すべてを こころの糧にする力”を手にしたい。
ドレイン・リップルのように── 悲しみさえも、喜びさえも、
すべてを抱きしめて前へ進む力を。
私は空に向かって、掌を強く突き上げる。
濡れた手のひらを握りしめながら、何度も心の奥で唱えた。
「すべてを、チカラに変えて」
その強い意志は、鼓動となって腕を走り、指先へと宿る。
やがて想いはひとつの形となり、静かに指元に現れた。
銀白に光を放つ指環―― それは私の“覚悟”を映した、唯一の装心具となった。
雨に包まれた都で生まれた、雨を晴らすほどの決意。
再びカフェ《ボンド》へ戻った私は、 珈琲を飲み干し、そっと席を立つ。
そして、 新たな旅の一歩を、静かに踏み出した。
銀白の指環は、わたしのこころの決意だった。
雨はすべてを流すのではなく、
ときに“何か”を芽吹かせるのかもしれない。
あなたなら、どんな雨を、こころの糧にしますか?
撮影:D5300
スプリングオブハートのモチーフは、
こころ。
あなたの笑顔が
ふとこぼれるような日々の中で、
そっと寄り添う
きっかけのひとつになれたなら。
——そんな想いをこめて、
ひとつひとつ、カタチにしています。
装心具に宿る
想いと物語は、
身につけるあなたの時と
静かにつながってゆきます。
そして——
あなたの物語もまた
歳月をめぐり、
やがて、誰かの手のひらへ。
そのとき、
面影とともに贈られる
ひとしずくの想いでありたい。
スプリングオブハートは、
そんな願いをこめて、
今日も、心の奥から
そっと産まれる想いを、
カタチにしています。
誰もが自分の物語をもっている
身に着けることで忘れない想いのしるし♪
Spring-of-Heartを
あなたの物語に そっと添えて
頂けたら嬉しいです♪ そして
モノづくりへの想いも
もっと知って頂きたいです。
日々全力でこころと技術を磨いて装心具をつくっていきます。
どうぞよろしくお願い致します。
お手入れなどに関して→【100年200年と受け継がれるもの】
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これは”ひとつのきっかけ”にすぎない
ここから先は身に着ける
あなたの物語へと繋がってゆく・・・
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