アイトリアの鍵《クレヴィス》――閉ざされたこころの扉を解き放つ

今、新たな物語の扉が、そっと開かれる――。 ここは、ロック地方にひっそりと佇むクローズ村。この村では、過去から学べず、現在に感謝せず、未来を描くこともできないまま、人々のこころは静かに閉ざされていた。 吹きすさぶ風に雪が … 続きを読むアイトリアの鍵《クレヴィス》――閉ざされたこころの扉を解き放つ

寄り添う想いは、名もなき薔薇となって ― Rosalitaの伝説

【Rosalita】~寄り添う、小さな愛のかたち~ ― フィリアに伝わる、もうひとつの愛の伝説 ― 《BigMaria》が咲いたあの春のあと――丘を渡る風が少しだけやさしくなった頃、ふたりの姉弟がフィリアの眺望を訪れた。 … 続きを読む寄り添う想いは、名もなき薔薇となって ― Rosalitaの伝説

忘れかけた名前に、春がそっと触れた昼下がり

――ナチャーロ広場と光の腕環 ここは、ココロ王国のナチャーロ広場。ひとびとのこころがほどけ、静けさが舞い降りる場所。この地には古くから、ある伝承が語り継がれています。 「忘れかけた名前が、ひとひらの光の環になる」 春の昼 … 続きを読む忘れかけた名前に、春がそっと触れた昼下がり

“愛ひとつ”という名のこころ――フィリアの眺望に咲く花

~フィリアの眺望に咲く、愛を伝える花「ビッグマリア」の伝承~ 物言わぬ花や草木たちは、実のところ――想いを伝えるために咲いている。そう語り継がれる地がある。 それが、愛の王国アンテローズの南。母なる大海を見下ろす丘――フ … 続きを読む“愛ひとつ”という名のこころ――フィリアの眺望に咲く花

《雨の都にて生まれた、ひとつの決意》

雨の都ダウンプールと、銀白の決意 旅の途中、私は雨に煙る都――ダウンプールへ辿り着いた。 この地では、長い窓の建物があちらこちらに立ち並ぶ。 尋ねると人々はやわらかに微笑んで言った。 「雨模様を眺めるために、長い窓をつく … 続きを読む《雨の都にて生まれた、ひとつの決意》

雨空に笑顔を運ぶ小さな音色

雲の下で生まれた、笑顔の音色。少年ハレルと“てるべる坊主”が紡ぐ、こころ晴れわたる物語。 ここは、ゴーウー地方のちいさな町・ドリズ。 雨の日がとても多く、作物もなかなか育たないこの町では、 人々のこころまで雨雲に覆われた … 続きを読む雨空に笑顔を運ぶ小さな音色

【信念という名の盾――十二支騎士団の物語と、装心具に刻まれた証】

それは、信じるものを護り抜く者たちの伝説。 十二の信念を掲げ、サロス王国を支えた十二支騎士団。 そして、彼らに贈られた“二つの証の指環”に秘められた物語です。 ── 詩篇のはじまり:戦火を越えた信念 稲穂の波が風にそよぎ … 続きを読む【信念という名の盾――十二支騎士団の物語と、装心具に刻まれた証】

「あなたは、ここに在るか?」──ヒーローズコロッセオに響く、“生命の息吹”の笛

誰もが胸を震わせ、笑顔になれる場・時をつくりたい──そう願ったひとりの男がいた。名は、パシアヌ・テトス。 彼は夢をかたちにするべく、とある地に巨大な闘技場――ヒーローズコロッセオの建設に着手する。 ところが、建設十六日目 … 続きを読む「あなたは、ここに在るか?」──ヒーローズコロッセオに響く、“生命の息吹”の笛

輝涙(きるい)――涙が宝石になる夜

 輝涙の指環 むかしむかし――愛の王国アンテローズに、ティアという名の王女さまがいました。 ティアは、どんな小さな想いにも気づける、やさしいこころの持ち主でした。けれど、ちょっぴり泣き虫な女の子でもあったのです … 続きを読む輝涙(きるい)――涙が宝石になる夜