忘れかけた名前に、春がそっと触れた昼下がり

――ナチャーロ広場と光の腕環 ここは、ココロ王国のナチャーロ広場。ひとびとのこころがほどけ、静けさが舞い降りる場所。この地には古くから、ある伝承が語り継がれています。 「忘れかけた名前が、ひとひらの光の環になる」 春の昼 … 記された頁を開く忘れかけた名前に、春がそっと触れた昼下がり

“愛ひとつ”という名のこころ――フィリアの眺望に咲く花

~フィリアの眺望に咲く、愛を伝える花「ビッグマリア」の伝承~ 物言わぬ花や草木たちは、実のところ――想いを伝えるために咲いている。そう語り継がれる地がある。 それが、愛の王国アンテローズの南。母なる大海を見下ろす丘――フ … 記された頁を開く“愛ひとつ”という名のこころ――フィリアの眺望に咲く花

《雨の都にて生まれた、ひとつの決意》

雨の都ダウンプールと、銀白の決意 旅の途中、私は雨に煙る都――ダウンプールへ辿り着いた。 この地では、長い窓の建物があちらこちらに立ち並ぶ。 尋ねると人々はやわらかに微笑んで言った。 「雨模様を眺めるために、長い窓をつく … 記された頁を開く《雨の都にて生まれた、ひとつの決意》

【信念という名の盾――十二支騎士団の物語と、装心具に刻まれた証】

それは、信じるものを護り抜く者たちの伝説。 十二の信念を掲げ、サロス王国を支えた十二支騎士団。 そして、彼らに贈られた“二つの証の指環”に秘められた物語です。 ── 詩篇のはじまり:戦火を越えた信念 稲穂の波が風にそよぎ … 記された頁を開く【信念という名の盾――十二支騎士団の物語と、装心具に刻まれた証】

「あなたは、ここに在るか?」──ヒーローズコロッセオに響く、“生命の息吹”の笛

誰もが胸を震わせ、笑顔になれる場・時をつくりたい──そう願ったひとりの男がいた。名は、パシアヌ・テトス。 彼は夢をかたちにするべく、とある地に巨大な闘技場――ヒーローズコロッセオの建設に着手する。 ところが、建設十六日目 … 記された頁を開く「あなたは、ここに在るか?」──ヒーローズコロッセオに響く、“生命の息吹”の笛

輝涙(きるい)――涙が宝石になる夜

 輝涙の指環 むかしむかし――愛の王国アンテローズに、ティアという名の王女さまがいました。 ティアは、どんな小さな想いにも気づける、やさしいこころの持ち主でした。けれど、ちょっぴり泣き虫な女の子でもあったのです。 ある日 … 記された頁を開く輝涙(きるい)――涙が宝石になる夜

《信念という名の盾》──十二支騎士団の誕りより

それはただの指環ではない。騎士たちが命を賭して守ったもの――こころ、誇り、そして信念のしるし。サロス王国に伝わる「十二支騎士団」の伝承とともに、装心具に込められた物語を… 十二支騎士団の証 ――信念という名の盾 稲穂ゆれ … 記された頁を開く《信念という名の盾》──十二支騎士団の誕りより